この事例の依頼主
女性
相談前の状況
ご相談者様は,十何年もの間,勤続されていた方でした。ある時,経営者から労働条件の切り下げを打診されたものの,これに応じていませんでした。そうしたところ,経営者から,信頼関係がなくなったことを理由として解雇を告げられました。ご相談者様としては,長きにわたって誠実に勤務してきたのに裏切られたという思いをもって相談に来られました。
解決への流れ
信頼関係がなくなったという茫漠とした理由での解雇は当然認められません。そのため,解雇無効であるため,ご相談者様が労働契約上の地位にあることの確認を求めて労働審判を申し立てました。労働審判委員会も解雇無効であることを前提に,相当額の解決金をもって解決する旨の和解案が示されました。ご相談者様は,自分が間違っていなかったことを認識し,この和解案に応じられたため,早期に妥当な内容での解決に至ることができました。
弁護士としては,ご相談者様のお気持ちを踏まえ,どのように解決するのかを考えます。この件は,ご相談者様に非常に満足いただける解決となりました。