この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
本件は,自動車同士の衝突事故によって,高次脳機能障害及び醜状障害の傷害を負ってしまったという事案です。ご本人はご家族の助けを借りながら治療とリハビリに努力を続けてこられました。ですが,保険に関する知識がないために,保険会社の担当者主導で交渉は進められていました。保険会社の担当者の方から,今回の事故に関する示談書を提示されましたが,果たしてこの提示額が妥当かどうかわからず,当事務所にご相談にお越しになりました。
解決への流れ
当事務所でご相談を伺い,相手方保険会社が提示する賠償額を検討したところ,明らかに①後遺障害慰謝料と②後遺障害逸失利益が低額であることが判明しました。もっとも,本件では,高次脳機能障害を受傷しているところ,高次脳機能障害はどの程度の症状の重さか,判断が難しい後遺障害の一つと言えます。このように,評価が難しい後遺障害案件の場合,果たして裁判手続まで移行することがよいのか,慎重な検討が必要となります。そこで,当事務所でご依頼をいただいた後,まずご本人のカルテを取り寄せ,高次脳機能障害の程度について検討いたしました。そして,検討結果をもとに相手方保険会社と交渉を重ねた結果,当初の提示額から2000万円以上増額することができたことになります。
一般的に,弁護士が交渉代理を行うことで損害賠償金の増額を図ることができるケースは少なくありませんが,後遺障害該当案件ではより増額を見込むことができると言えます。なお,私たちは,増額した金額よりも弁護士費用が高額になってしまうような場合には,弁護士費用を減額調整し,依頼者の方のご負担は出ないようにしていますから,この点ご安心ください。示談書にサインする前に,まずは一度弁護士にご相談されることをおすすめします。弁護士に相談することで,正確な知見に基づいたアドバイスを得ることができ,果たして保険会社が提示した示談金額が妥当かどうかを検討することができます。交通事故被害に遭われた方は,まずは私たちにご相談ください。※守秘義務の観点から、事例の一部を修正しています。※事務所として対応いたしました。